リライフ ReLIFE 第9巻 あらすじと感想
今日も今日とて感想を書いていきます。
タイトルは当然引き続きリライフの9巻です。
前回の8巻では日代がリライフ被験者であることが明かされ、高校2年での生活が語られました。
そして日代は今抱いてる感情が恋愛感情なのか確かめるために行動しはじめます。
そうこうするうちに高校には文化祭のシーズンが訪れ、実行委員に海崎と日代が決まったところで終わりました。
さてそれでは9巻のあらすじと感想です。
あらすじ
最近の海崎の消極的になりがちな行動を見かねた夜明と小野屋は、海崎と日代を文化祭の実行委員に就かせることにします。
そして作戦通り男子の実行委員には海崎が推薦され、女子は日代が立候補とするという予想外がありましたが思惑通り2人が実行委員になるのでした。
その後海崎は実行委員に推薦した夜明を問い詰めます。
海崎は高校の友人が好きだからこそ記憶から消えてしまう自分が目立つことで皆の大事な記憶が大きく失われてしまうことが嫌だったのです。
夜明は海崎がそういった思いから消極的になってることを知っており、適当な理由を付けて説得しました。
その夜小野屋は報告書を書きながら願います。
実行委員を共にやることで海崎と日代に濃密な時間を過ごしてもらい少しでも記憶が消えないであってほしいと。
そして文化祭の準備が始まります。
まずは出し物を決めるのですが、予想通り各々好き勝手にしており話が進まず決まりません。
そんな皆に海崎は高校での時間は今しかないのだから真面目にやってほしいと言いますが、それを見かねた日代が黒板に出し物の候補を書き出し多数決を取り出し英国風喫茶店に決まります。
仕事能力が高く、対人能力の低い日代は自分より仕事のできない周りに合わせることができずすべて自分で片づけてしまう性分だったのです。
それが原因で社会人時代、日代は多くの会社で多くの人と軋轢を生み会社を辞めさせられてきたのでした。
そしてその性分はこの文化祭の準備でも同様発揮されます。
周りの仕事の遅さに合わせられず勝手に1人で準備を進めてしまい周りと衝突する日代。
そして雰囲気を重視し皆で協力して進めるべきだと思う信念から日代と周囲の間に入り緩衝材となる海崎。
海崎はそんな日代に皆と協力して進めようと説得しますが、文化祭を成功させたい日代は効率的でないと受け入れません。
その後も衝突を繰り返すも海崎のフォローでなんとか皆で準備を進めていくクラス一同。
しかしそんな海崎のフォローが甘いと思う日代は昔の経験に苛まされながらも1人で遅れた分を取り返そうと準備を進めます。
そしてそんなことが続いた結果、疲れから日代は倒れてしまうのでした。
倒れた日代を担ぎ保健室に向かった海崎は、ベッドに横になった日代に言います。
もっと周りを頼りにしてほしいと。
一緒にやってる仲間として悔しいと。
そして準備は1人でやってるものではないと。
その言葉に日代は昔の苦い経験を思い出し、昔からまるで変わっていないと後悔します。
そして日代が休んだ日の準備時間に事件が起きます。
支出の合計が合わず買い出し班の予算が足りなくなってしまったのです。
クラスでは当然犯人探しが始まります。
険悪になるクラスの雰囲気。
しかし海崎はなんとかそんな雰囲気をなだめることに成功し、予算を立て替えることでその場を収めるのでした。
翌日体調が回復した日代は学校に行き、昨日の出来事を海崎から聞きます。
そして日代は足りない分のお金を取り出すと、買い出しが遅れていたから自分で買いに行くため持っていたと告げるのでした。
そしてそのお金に気づき騒ぐクラスメイト達。
海崎は日代を庇うため自分のミスだったと嘘を吐き皆に謝ります。
そんな海崎を見てクラスメイト達に笑いが広がり、和やかな雰囲気になる教室。
その光景をみて日代は悟ります。
海崎がいなければとうにこのクラスは崩壊していたということに。
そして今まで仕事ばかり成果ばかりを見て、周りが見えていなかったという事実を。
海崎の説得を思い出した日代は自らの失敗であることを認め、クラスメイトに謝り今までの行動についても謝罪をすることでもう一度チャンスが欲しいと告げます。
そんな出来事に騒然となるクラスを収めたのは狩生でした。
狩生は日代に周りを頼ることを念押しし、そしてクラスメイトにも日代に甘えていた部分を直し真面目に準備に取り組むことを約束させます。
その後は順調に準備も進み、ある日海崎は教室で1人机に横になり寝てる日代を見つけます。
その傍らにあるノートにはクラスメイトの特徴や、自分が直すべきことが書かれていました。
そんな変わろうとしてる日代に対し愛しさを感じ、海崎は自身の想いを再確認するのでした。
そしてその日を境に海崎はいろいろ理由をつけては準備に参加しないようになります。
少し前向きになれたからと言っても、昔の大きな後悔が海崎を臆病にさせ皆と深く関わることを躊躇わせるのでした。
そして大きな問題もなく文化祭準備も終盤。
衣装のサイズ確認のため日代から衣装をもらい着替える海崎。
先輩の自殺現場を見て以来首を絞めつけるものが苦手な海崎は首の部分を緩くして衣装に着替えます。
そんな海崎の姿を見て衣装を直そうと日代が手を首に伸ばすと海崎は咄嗟にその手を払いのけてしまいます。
その行動に驚き戸惑った日代は海崎に謝ると更衣室から出ていき払われた手だけでなく心も痛いことに気付くのでした。
それを見ていた夜明は追い掛けなくていいのかと問うも動かない海崎に言います。
代わりにフォローして日代を頂いてもいいのかと。
そして9巻は終わります。
感想
文化祭での日代の独裁ぶりやばいですね。
でも実際あそこまで独裁してくれないと進まないのも事実なんですよね…
皆の意見をまとめるってすごい時間もかかるし、期日があると大変なんですよ。
なのでぶっちゃけ社会人の意見としては日代が正しいとは思います。
ただ1人であれだけの量をこなすのは無理なんじゃないかなって思っちゃいますけどね。
でもそれはあくまで仕事であって高校生活で考えたら海崎が正しいんだろうなと思います。
高校生活は社会に出る前の練習の場であって結果より課程が重要です。
おじさんの高校は文化祭とかなかったんでそんな経験が出来ませんでしたが…
いつもアニメや、漫画で文化祭とかいろいろなイベントのある学校が出てきて正直羨ましいです。
実際そんなにイベントのある学校あるんでしょうか、気になります。
とまぁ、おじさんの身の上話や仕事の進め方なんて置いておいて今回の海崎はかっこよかったです。
文化祭の出し物を決めるためにクラスメイトに言った言葉なんて胸に来るものがありましたね。
大人になってようやく気付くことで、高校時代もっと本気でやればよかったなって。
なんか高校時代って大人になりたい時期で、余裕をもって本気を出さないのがかっこいいみたいな雰囲気ありますけど実際は本気を出してた方がかっこいいです。
なんか今回は感想ってより思い出話だらけになるな…。
あとはようやくこの文化祭をきっかけに海崎と日代の関係が急激に進んでいきそうで10巻が楽しみです。
なんかあまり感想にならなかったけど今日はこれで終わります。
ではまた。