リライフ ReLIFE 第8巻 あらすじと感想
今日も引き続きリライフの感想を書いていきます。
今回でとうとう8巻です。
全15巻なのでようやっと折り返しですね。
7巻では大神と狩生が付き合いだしたり、海崎が日代への恋心を気づいたりといろいろあり最後には日代がリライフを知っているといった感じで終わりました。
では8巻のあらすじです。
あらすじ
花火大会の帰り道、日代が夜明を誘ったのは夜明が自分を監視しやすいようにという配慮からでした。
そして今まで節々にあった夜明と小野屋の不自然な会話の理由が明かされます。
(またダメだった…。もうこのままどこも採用してくれないんじゃ…)
日代はまた就活に失敗し、そんなことをを思いながら夜道を歩いていると彼女の前に男性が姿を現します。
その男性は日代に挨拶すると共に彼女の名前を呼び、これまでの経歴を説明し始めました。
そして告げます。
「あなたは被験者第一号に選ばれました。」
そこから日代の高校2年生としての生活が始まりました。
彼女は学力、能力共に優秀で対人能力だけが足りないというリライフ研究所の上層部が選出した期待の候補でした。
その対人能力を身に着けさせるためにいじめのあるクラスに割り振られ、そして人生のパートナーとして恋仲になればという上層部の思惑から夜明が担当に選ばれます。
しかし昔の経験から対人関係を築けない日代に業を煮やした上層部は夜明にサポートが足りないんじゃないかと問い詰めます。
上層部に言われ動けない日代に対してアドバイスをする夜明。
その結果、聡い日代はいじめを解決することが自身に課せられた試練だと悟ります。
日代はすぐに行動に移すも、対人能力がないためただ事務的にいじめをやめさせようとします。
そしていじめはエスカレートし、日代はいじめられっ子から関わらないで欲しいと言われるのでした。
そのせいで日代は以前より人付き合いを遠ざけるようになります。
それを見て上層部は夜明に過干渉だと叱責します。
なんとか挽回しようと夜明は日代に接触を図るも、職員に過度に頼らないという言いつけを守り夜明を拒む日代。
そのまま何も変化が起きないまま時間が過ぎ、夜明は日代の1年という時間を無駄にしてしまったという責任感と、上層部からの理不尽な言い分による重圧に苦しみます。
そして日代のリライフに下された判決は『失敗』。
その判決を聞いた後、夜明は小野屋に呼び止められます。
元気のない夜明を見て小野屋は励ますのですが、今までの疲れから夜明は倒れます。
ベッドの上で目覚める夜明。
目覚めた夜明に気付いた小野屋は彼が弱気になっていることを察します。
そんな夜明を小野屋は叱咤激励するのでした。
そして小野屋に元気づけられた夜明は、日代にリライフの結果を報告し提案します。
リライフ2年目をやってみませんかと。
こうして日代はリライフ2年目、高校3年生となるのでした。
そんな日代は海崎の不自然さに違和感を感じもしやリライフ被験者ではないのかと夜明を問い詰めたのです。
その問いに対して夜明は答えをはぐらかし、さらにもしリライフ被験者だとしてそれを突き止めたら海崎がいなくなると釘を刺します。
そして唐突に夜明は日代の担当から外れ、代わりに小野屋が担当になると告げました。
その後日代の家に行き夜明から小野屋への引継ぎが行われます。
海崎への疑いを諦められない日代は2人がぼろを出さないかと話をします。
しつこい日代に小野屋は海崎が大人なら恋ができると思ってるんじゃないかと問いかけ、今抱いてる感情がわかっていない日代を黙らせるのでした。
日代への説明が終わり、夜明と小野屋は資料を受け渡しのため夜明の家に行きます。
そこで小野屋は夜明に心中を打ち明けます。
このまま日代を煽り続けて海崎に近づけさせていいのかと。
2人はリライフ被験者、もし惹かれあったとしても最後には2人の記憶からそれぞれの記憶は消えてしまうのが決まっているのに。
それを見届けるのが悲しくて、そして怖いのだと。
弱気になってる小野屋を夜明は昔されたように激励するのでした。
その夜、日代は小野屋に言われたことに悶々として過ごします。
そしてある思いに至ります。
海崎がリライフ被験者かどうか確かめることはできないが、今抱いてる感情が恋かどうかは確かめることができるということに。
翌日、花火大会の一件で日代への想いに気付いた海崎は日代と距離を取ろうとします。
そんな海崎を尻目に日代は自身の気持ちを確かめるため距離を詰めます。
唐突に腕を組み、そして触ってほしいと頼んでくる日代に戸惑う海崎。
そして海崎は日代を引き離し、説得します。
結果日代は過度なスキンシップをやめるのでした。
しかし異常はそこで終わらず、学年1位をキープしていた日代は2学期初めの学力テストで狩生の後塵を拝することになります。
しばらくして高校には文化祭のシーズンが訪れようとしていました。
その実行委員に男子は海崎が選ばれ、女子は日代が立候補して8巻は終わります。
感想
海崎に引き続きとうとう日代の過去も明かされましたね。
ついでに夜明と小野屋の過去もすこし出てきましたが。
ずっと被験者No001が伏線として出てきていましたが勘の良かった人はなんとなく気づいてたのではないでしょうか。
夜明と小野屋の会話が不自然な部分がところどころありましたし、現状の登場人物から消去法でいくと日代かまったく今までと関わりのなかった人しかありませんでしたし。
驚きもありましたが、やっぱりかという満足感もありましたね。
主人公とヒロインに壁はつきもの。
王道だからこそそれがいいのです。
読者はストーリーの見えない驚きも求めてますが、王道だからこそ見えるストーリーの安心感も求めてるんですよね。
王道が愛され続けてる理由です。
とかいうおじさんも王道大好きです!
さて今回の見どころは上記した日代の過去もそうなんですが!
なんといっても中盤の日代、夜明、小野屋のやり取りが面白いです。
汚いなさすが大人汚いなと言わさんばかりに腹黒いです。
下衆な表情もいいですし、ぜひ読んでもらいたいですね。
あとはやっぱり印象が残ってるのは小野屋です。
いつも被験者の2人を煽ったり、小馬鹿にした態度を取っているのに実は2人のことをすごい気に掛けていて情に厚いことが窺い知れます。
夜明に心中を打ち明けたときの表情なんて秀逸です。
やっぱ杏ちゃんカワエエって思った瞬間でした。
しかしなんだかんだ夜明と小野屋って仲よさそうですよね。
相手をちょっと憎たらしく思いつつも認め合っていて、すごいいい関係だなって思います。
こんな後輩ほしいなぁ!
ついでに序盤にある夜明の過去も世の中の理不尽さを表しててすごい共感できる部分もあるんですが、逆に嫌な現実を見せられて辛かったので脳内から消去します。
さてさて8巻の感想もそろそろ終わりたいと思いますが、巻末で決まった文化祭実行委員の2人。
距離を置きたい海崎と、距離を詰めたい日代がこれからどんなイベントを起こすのか楽しみですね。
ではまた。