極黒のブリュンヒルデ 第四巻 あらすじと感想
今日も引き続き極黒のブリュンヒルデの感想を書いていきます。
今回は第四巻ですね。
第三巻では小鳥のエピソードが完結し、良太たちのメンバーに新たに加わりました。
その後、小五郎という新たな協力者を得て薬のコピーと宇宙人の受精卵について解析を始めます。
そして良太はもう一つの手掛かりである情報端末に表示されていた教会へと向かい、警察に捕まりかけるも寧子達に助けられ逃げ切ることに成功するのでした。
さて教会を追われた良太たちは鎮死剤を手に入れることが出来るのか。
第四巻楽しんで読んでいきましょう!
あらすじ
教会を追われた良太たちは教会の壁にあったドイツ語の文章で血が付いていた2つの単語が情報端末に入力するパスワードだと信じ天文台に戻ります。
良太は情報端末の電源を付けるためカズミに情報端末から通信用のアンテナを外せないかと依頼し、カズミは時間が欲しいと言います。
その夜、情報端末を分解しアンテナを外そうとするカズミ。
しかし現状の設備では壊してしまう可能性があるため断念します。
時を同じくして小五郎の研究室でも鎮死剤に使われている化合物の解析が難航しており、小五郎は魔法使いが死ぬ前に会うことを決断します。
小五郎は協力の条件として掲げた魔法使いと会わせると言う条件を果たすよう良太に告げ、良太からされた受精卵に関しての質問には何もわかっていないと嘘を吐くのでした。
後日天文台を訪れた小五郎は魔法使いの少女たち4人と出会います。
そして小五郎はまた魔法を見せてくれと頼むも、目で見てわかる寧子と小鳥は昼間に魔法を使用して使えなくなっており、カズミのハッカーに似た魔法では納得しません。
しかし運よく落雷で人が死ぬと言う佳奈の予知が発動します。
落雷地点から人を遠ざけるよう良太が電話を掛けたことで死は回避されたものの小五郎は納得せず帰ります。
その夜ニュースで落雷が落ちたことが報道され時系列的に予知でしかあり得ないと納得した小五郎は再び天文台に向かうことを決めるのでした。
その頃教会に1人の少女とサングラスを掛けた男が訪れていました。
男は少女に寧子の足取りを追うように命令し、もし見つけたら褒美をやると言います。
少女は人の目を見ることで相手の記憶を見ることが出来、また部分的に消すことが出来る魔法が使えたのです。
教会近くの住人から良太の記憶を見つけるも寧子の記憶が見つからないため場所を移動する2人。
寧子が目撃された場所を移動しながらそこにいる人間の記憶を読み取っていく少女。
そしてある大通りで少女は良太がアルバイトで家庭教師をしている子とすれ違い、良太の足取りを見つけます。
すると少女は男に自身の能力が記憶を消すだけじゃなくて、好きな記憶を植え付けられると告げました。
男はそのためにサングラスを付けているし、少女には外されない仕掛けもあると言った直後周りの人間が男を襲いだします。
周りの人間の記憶を弄り男が敵であると思わせることで男を襲わせサングラスを外させることに成功した少女は男の記憶を読み取り自身の記憶を消し記憶を弄ります。
良太が家に帰るとそこには生徒である結花が待っていました。
結花は良太に会わせたい人がいると言い魔法使いの少女である奈波の元へ案内します。
良太の記憶から寧子達のことを見つける奈波。
奈波が魔法使いであることに気付いた良太は奈波を止めようとするも男から手に入れた拳銃で牽制されます。
ここまでの経緯で相手の能力が目を見ることで記憶の操作ができることを知った良太は相手がすぐ銃を撃たなかったことを理由に交渉します。
ハーネストについてる遠隔装置ビーコンを取り外して奈波を助けたいと。
ビーコンを取り外すことは出来ないと言った奈波は良太になぜ助けたいのかと尋ね、良太は2つ理由があると答えます。
1つは、寧子達の居場所をばらされたくないから。
もう1つは、すぐ銃を撃たなかった奈波とは友達になれそうだと思ったからだと。
ビーコンの発動条件を良太に教えた奈波は鎮死剤がないため明日を自由に過ごしたら男の記憶を戻し研究所に戻ると告げると、良太に能力を使い記憶を消そうとします。
その衝撃に倒れた良太を見た奈波はその場を離れますが、良太の記憶は消えていませんでした。
天文台に戻った良太は少女たちに事情を説明し、明日奈波を捕まえることにします。
翌日、カズミの能力で奈波が市内にまだいることを突き止めます。
すると良太は寧子と小鳥の2人に条件が整うまで必ず開けないようにと言い封筒を渡しました。
カズミが奈波を見失った場所で別れる3人。
良太は店から出てきた奈波を見つけ、目を見ないように抱きつきハーネストのスイッチを押そうとしますが銃を突き付けられます。
奈波はなぜ記憶が消えていないのか驚くも、良太は一度見たものは忘れない能力を聞き納得するのでした。
その直後奈波は小鳥と入れ替わり奈波は街頭に腕を縛られた状態になるもハーネストのスイッチを押す人がおらず、そこに丁度現れた寧子は奈波に記憶を操作されます。
奈波を友人と、良太を良太を殺した犯人と記憶を操作された寧子は奈波を助け良太を襲い、周りの人間も良太を襲いだします。
その場を逃げ出しなんとか逃げ切ることができた良太と小鳥の2人。
襲われたときの状況からサングラスをすると記憶を操作されないと気づいた良太は、サングラスを掛け再び寧子と奈波の元に行き寧子を説得します。
しかし頑なに奈波を信じる寧子に良太は封筒を開けるように言います。
封筒を開け良太と寧子、小鳥の3人が写ってる写真を見た寧子。
それでも奈波を信じると言う寧子に奈波は心を動かされるのでした。
奈波は寧子を騙していたといい、今まで本部の命令で多くの人から自身の記憶を消してきたと言います。
しかしこんなにも信じてくれる寧子から自身の記憶を消したくないという奈波を寧子は助けたいと言い抱きしめます。
その頃、記憶を弄られた男は自分が書いていた日誌を見つけ自身に起きたことに気付くのでした。
寧子に説得された奈波は天文台を訪れます。
そこには魔法を見に訪れた小五郎もいました。
小五郎にビーコンのことを説明し外せないか相談するも、難しいと答えられます。
ただしもし電気的センサーなら液体窒素で凍らして工具で無理やり外せるかもしれないと言います。
それに反対する良太を制止する奈波。
奈波は自身のことを知ってる人がほとんどおらず、友達もいなかったから今ここにいる人に知っていてもらえるなら一か八かでも構わないといいます。
そんな奈波を見て、寧子は奈波が死んだら悲しいと言い、他の少女たちも友人になると言った直後佳奈が叫びます。
奈波の首の裏から破裂音と共にはじけ飛ぶビーコン。
体が崩れ出す奈波は涙を浮かべて自身を見つめる少女たちを見てこの命令を受ける前のことを思い出します。
研究所の一室で褒美は何が欲しいという男に奈波は答えます。
記憶を消さなくていい、死んだ後も思い出してくれる友達が欲しいと。
そしてそれは今叶ったのだと奈波は悟ります。
崩れ切った奈波を見て悲しむ良太と反対に少女たちは先程とは打って変わり気持ち悪いものを見るように言います。
それに激昂し叫ぶ良太。
しかし少女たちは奈波が誰なのか忘れているのでした。
寧子が奈波が死んだら悲しいと言ったことで自身の記憶を消したのだと気づいた良太は涙を流します。
すると良太の耳に奈波の声が聞こえます。
それは自身の人格を良太の記憶領域に書き込んだと言い、男から得た情報も書き込んだと良太に告げました。
翌日、奈波の墓の前にいる良太は決して奈波を忘れないと呟くのでした。
これで第四巻は終わります。
感想
ラストよかったですね。
奈波の願いが叶ったと同時に叶ったからこそ記憶を消していった奈波に嬉しさと悲しさを覚えました。
さらに研究所から外に出ている間甘いものを食べて喜ぶ姿はとても可愛らしく、普通の少女らしさを見ていたために尚更です。
それでも良太1人だけでも記憶を残していて少しは救われた気がします。
そしてそれは良太サイドに研究所の情報を与えたため大きな転換点になったと思います。
男の記憶を見た奈波は何を良太に伝えたのか、そしてそれは一体何を良太たちにもたらすのか。
どんどん先が気になりますね。
そしてどんどんあらすじも長くなり、感想が短くなっていきます。
それでは短いですがこれで感想を終わります。
ではまたノシ