極黒のブリュンヒルデ 第三巻 あらすじと感想
引き続き極黒のブリュンヒルデの感想を書いていきます。
今回で第三巻ですね。
二巻では製薬工場から命からがら薬を奪うことができ、寧子、佳奈、カズミの3人は生き永らえることができました。
そこに新しく小鳥が現れ、予知から敵と疑われるもそれは間違いだとわかり新たな敵の刺客を捕らえて終わりました。
ではでは謎が増えてきた今作。
この巻ではどんな謎が増えるのか。
楽しんで読んでいきましょう!
あらすじ
敵を捕らえることに成功した良太たちは尋問することも殺すこともできないため放置することにします。
そしてさっきまでいたはずの小鳥がいないことに気付く良太と寧子。
良太は小鳥がもうすぐ薬の効果切れで死ぬことと誰かから薬をもらうことを拒否してることを知っていました。
小鳥は千絵と一緒に暮らした山荘で死の訪れを待っていました。
そこに良太と寧子が現れます。
良太は小鳥に薬を飲むよう言いますが、小鳥は頑なに拒みます。
そして千絵が死んだ本当の理由を打ち明けるのでした。
千絵は今日誕生日である小鳥に誕生日を迎えさせるため、足りない分を自分の薬で補うよう自殺したということを。
そして千絵と悲しい時ほど無理して笑うと約束をしたと。
それが予知で見えた小鳥が死体の横で笑っていた真相だったのです。
千絵の薬で生き永らえたことに後ろめたさを感じていた小鳥を、良太と寧子は説得します。
そして千絵が来週誕生日であり、来週祝ってあげようという言葉に薬を飲む決意します。
薬を飲んだ小鳥に良太は誕生日おめでとうと祝いの言葉を贈るのでした。
小鳥は涙が流れるのを無視し笑顔を浮かべます。
翌週千絵の誕生日、墓の前で小鳥は千絵の誕生日を祝い涙を流すのでした。
良太は魔法使いの4人を養うためのお金を稼ぐためアルバイトをします。
小鳥は千絵と過ごした山荘を離れ、3人が住んでいる天文台に移っていました。
その天文台に良太は食料を運んでおり、料理をしたり無邪気に遊ぶ4人を見て思います。
命が危うい彼女たちの時間は自由に使ってもらいたいと。
そして良太は4人に魔法のことについて打ち明けたい人がいると伝え、4人から了承を得ます。
翌日学校で寧子はある女生徒からカラオケに誘われ、良太は寧子にお金を渡し行ってくるよう言いました。
次の日、寧子は良太にお礼を言い誘ってくれた女生徒と友達になれたと言います。
良太は寧子にお礼として前に事情を打ち明けると言った人に会うのに付き合ってほしいと言うのでした。
次の休日に良太はある大学の研究室を訪れます。
そこには眼鏡を掛け自身の能力に絶大な自信を持った男、小五郎がいました。
いけ好かないが能力を認めていた良太は彼に協力を仰ぐのでした。
目の前で寧子の破壊の魔法を見せられた小五郎は良太からの協力を引き受けます。
そして良太は2つのことを相談します。
一つは魔法使いが延命するために必要な薬:鎮死剤のコピーが可能かどうか。
もう一つは寧子から預かった宇宙人の受精卵の解析でした。
薬のコピーには最短でも半年、運が悪ければ数年かかると告げられますが、もし結晶性の化合物なら1ヵ月で出来ると言われます。
翌日良太は解析の結果を聞きます。
薬は結晶性の化合物ではなかったということ。
そして容器の方には確かに受精卵らしき細胞が入っていたということでした。
結果に愕然とするも、諦めきれない良太は秋葉原に向かいます。
次の休日、秋葉原に着いた良太の横には話を聞きつけたカズミが一緒にいました。
初めての秋葉原に興奮するカズミに連れ回されるも、良太は秋葉原に来た目的を果たします。
宇宙人の受精卵と一緒に受け取った情報端末に電源を入れる良太。
そこにはある場所を示した地図と、ドイツ語で「今すぐ魔女どもを殺せ。ならば真実を伝えよう」と書かれており何かを入力する欄が写し出されたのでした。
カズミの手助けで情報端末を分解してみるもデータの吸出しは出来ないことがわかるのと同時に、危惧していた通りGPSが埋め込まれていたことに気付きます。
情報端末の電源を落とし天文台の元に戻る2人。
良太は罠だとしても鎮死剤の手がかりである地図の場所へ向かうと4人に伝え家に帰ります。
その夜、カズミは良太の家を訪れます。
地図の場所をカズミの魔法で探しあてたあと、カズミは良太に性交渉を迫りますが良太は拒絶し2人は一緒に寝るだけで夜を過ごすのでした。
翌日地図の場所に向かう良太。
そこには崩れた教会があるだけでした。
崩れたのはつい最近であることに気付いた良太は近くの住人に何があったか尋ねます。
そして2,3か月前の夜に大きな音と大勢の怒声と共に崩れそこにいた神父もいなくなったと聞かされます。
さらに何か手がかりがないかと教会に戻った良太は先程の住人が通報したことで現れた警察に捕まります。
パトカーに乗せられる直前、パトカーが破壊されます。
佳奈の予知で良太が殺されることを知った3人は良太を助けに来ていたのです。
何とか逃げ切った良太は3人にまだ少し手がかりがあると言い、他の場所では小五郎が本当に宇宙人の受精卵かもしれないと笑みを浮かべるのでした。
ここで第三巻は終わります。
感想
謎は仲間を呼んだ。
謎があらわれた、謎があらわれた、謎があらわれた。
謎が謎を呼ぶよくある現象ですね。
結局今回も何もわからず終わりました。
伏線もあったように思いますね。
寧子をカラオケに誘った女生徒。
次も誘ったら来てくれるよねという顔は何か企んでそうでした。
現場にいるというAランク魔法使いなんでしょうか。
でも元々いた生徒な気もするんですがどうなんでしょう。
あとはカズミが何かを隠していそうってことですね。
秋葉原にドイツ語を話す影が現れたのですが、一体誰なんでしょうか。
てか今作カズミが急に目立ってきていてそろそろ死ぬんじゃないかって心配になってくるんですが。
宇宙人も寄生体と違うということも話題に出ましたし、研究所にはAAAランクの上のSランクなる魔女がいるって話も出ました。
まぁ話もまだまだ序盤謎しかでてこないのはしょうがないですね。
今後どんな展開になるか楽しみに待ちましょう。
とはいえ、第三巻冒頭の小鳥と千絵のやり取りにはうるっときましたね。
千絵との約束を守り、良太に祝われたときに涙を流しながら無理に笑顔を浮かべた小鳥が千絵の墓の前でだけ笑顔を浮かべず泣いた場面は胸が痛かったです。
てことで今後どんな答えが待っているのか第四巻が楽しみですね!
ここで感想を終わります。
ではまたノシ