漫画を読んで感想を書いていくブログ

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極黒のブリュンヒルデ 第一巻 あらすじと感想

今日からは『極黒のブリュンヒルデ』の感想を書いていきたいと思います。

数年前にアニメ化された作品ですね。

アニメは見ていませんでしたが読んで見たいなと思い、機会がなく読んでいなかった作品です。

先日たまたま全巻セットで売っていたのを見掛けたため衝動的に買ってしまいました。

ではでは楽しんで読んでいきましょう!

 

あらすじ

 

荒廃した世界、少年は少女の胸にナイフを突き刺し過去を悔いていました。

「あのままお前が死んでいれば…」

時は遡り小学生の少年には『クロネコ』という名で呼ぶ少女の友人がいました。

彼女は宇宙人に会ったことがあると言い宇宙人を信じていました。

それを信じなかった少年はある日少女に宇宙人のいる場所に連れて行くと言われダムの外壁を渡ることになります。

道中もし宇宙人を見たら周りにも証明してほしいと少女と約束をする少年。

しかし外壁から足を踏み外した少年はそれを助けようと手を差し伸べた少女と共に転落し大怪我を負い彼女が死んだことを知るのでした。

それから10年高校生へと成長した少年の村上良太(むらかみりょうた)は死なせてしまった彼女への贖罪から今でも宇宙人を探し続け、NASAを目指していました。

そんなある日、良太のクラスへ昔死んでしまったクロネコにそっくりな少女、黒羽寧子(くろはねこ)が転入してきます。

寧子に驚いた良太は生きていたのかと彼女に詰め寄るも彼女は初めて会ったと言い良太をあしらうのでした。

人違いだったのかと思い、いつものように天文部が所有する天文台で星を眺める良太の元へ寧子が現れます。

良太に伝えたいことがあると言った彼女と話をするうち、良太は彼女が九九も出来ないほど知識が乏しく、異様に力が強いことを知ります。

そして彼女は良太にバスに乗り遅れないように注意してと忠告をするも、その後来た連絡を聞いてやはり天文台に泊まるようにと忠告して良太の制止も聞かず帰っていくのでした。

そのやり取りからこの後自身に起こることを察した良太は半信半疑ながらわざとバスに乗り遅れ雨が降る中駅へと向かいます。

その道中土砂崩れにあった良太の頭上に大岩が迫っていました。

いつになっても訪れない衝撃に、思わず瞑った眼を開いた良太の眼前では大岩を砕く寧子の姿があったのでした。

なぜ泊まらなかったのかと怒る寧子に良太は何者なのかと尋ねます。

そして彼女は『魔法使い』と名乗りその力は手術と薬によるものだと首の裏にあるデバイスを良太に見せます。

その際にクロネコにあったほくろが寧子にはないことに気づいた良太に、彼女は研究所から逃げ出し捕まったら殺されてしまうため黙っていてほしいとお願いするのでした。

翌日、水泳の授業中に蓋が外れた循環用の排水溝に足を取られた女生徒がおぼれる事件が起きてしまいます。

排水を始めるも間に合わず皆が絶望する中、突如プールサイドが崩れ水が抜けたことで一命を取り留めた女生徒。

放課後、寧子が今日の出来事について何か知ってることを聞いていた良太は昨日のこともあり寧子が予知していたと確信し寧子に詰め寄ります。

そんな良太に猫は昨日と今日の出来事について知っていたことを教え、友人の魔法使いに頼んで学校に潜伏していたことを明かしました。

そしてもう2度と学校に来ないと良太に告げた後、これ以上関わらないで欲しいと言って寧子は良太の前から去るのでした。

言った通り翌日、寧子は学校に来ず住所が天文台に近いことから書類を届けるように頼まれた良太。

教えられた住所は展望台で人が住んでおらず、近くの立ち入り禁止区域に良太は足を踏み入れます。

そこはダム建設で廃村になった場所で良太はそこで寧子を見つけます。

そこには寧子の他に魔法使いのになる手術で全身不随になった予知能力者の佳奈が住んでいました。

翌日再び寧子の元に訪れた良太は彼女に来週の週末、鎌倉へ学校の夏合宿へ行くと伝え寧子を誘います。

それを聞いた寧子は行けないと答え断るのでした。

しかし翌日学校に登校した寧子。

靴箱で鼻血を流した寧子は次の日全身傷だらけで登校し、その翌日学校を休みます。

彼女の異変に気付き家に向かった良太は血だらけで倒れる寧子を見つけ事情を聞くことになります。

魔法使いの手術を受けた彼女たちは1日1錠薬を飲む必要があり、飲まないと40時間後には体が崩れてしまうということを。

そしてその薬は残り10錠しかなく2人合わせて5日分しかないということを。

そのため寧子は来週の合宿まで生きているために薬を節約して体が傷ついていたのでした。

薬を飲み眠りに就いた寧子を置いて良太は佳奈に薬を手に入れる方法がないか尋ねるが、薬は研究所にしかなくそれを手に入れるのは容易ではないことを知ります。

しばらく外で良太が考え事をしていると寝て回復した寧子が現れ、良太は家から煙が上がっているのを見つけます。

火の不始末から火の手が上がり、佳奈を助け出すことに成功するも薬が燃え尽きてしまうのでした。

早急に薬が必要になった彼女たち。

良太は薬に書かれていた識別番号から近くにある工場で作られていることに気付き、学校に潜入した時の友人の魔法使いに工場への潜入の手助けを頼みます。

奪った薬の半分で手助けを漕ぎつけるも佳奈は工場で寧子が待ち伏せている相手の魔法使いに殺される未来を見てしまいます。

魔法使いにはランクがありそれはAAA~Cで分けられていました。

研究所から逃げ出した魔法使いはBランク以下であり、そして未来で見た相手のランクはAAランク。

それを聞いた良太たちは作戦を立てます。

魔法使いの首の裏にあるデバイス「ハーネスト」には3つのスイッチがあり、一つは魔法を使えなくするスイッチ、もう一つは押された魔法使いが死ぬスイッチ、最後の一つは知らされていないということでした。

寧子が敵の気を引き良太が背後から敵のスイッチを押すという作戦を立てるも未来は変わらないまま工場へ潜入することになります。

その際良太は寧子から手紙を渡され工場に潜入したら見てほしいと言われます。

作戦時間になり寧子が工場の気を引いてる間に工場に潜入した良太は手紙を読みました。

そこには良太には寧子の助けに来ないで薬だけ奪って逃げてほしいと書かれていました。

それを読んだ良太はその指示を無視し、敵と交戦中の寧子の元へ向かいます。

何でも切り刻む魔法を使う相手に生命以外のものを壊すことしかできない寧子は苦戦します。

そこにたどり着いた良太は服が破けた寧子を見つけ、クロネコにあったほくろがあることに気付くのでした。

これまでのことから寧子の魔法は使うと記憶が消えていくことに気付いた良太は背後から敵に襲い掛かろうとするも、目の前で寧子を切り刻まれてしまいます。

またクロネコを失ってしまったという絶望に襲われた良太は一筋の可能性を見出します。

ここで第一巻は終わりです。

 

感想

まず題名の極黒って何、ブリュンヒルデってキャラ名は聞くけど何ってことで調べてみました。

極黒

造語らしく読み方も色々とのこと、今作は「ごくこく」という読み方です。

意味は文字通り、黒の極みってことで英訳はDarknessってことなのですごい黒いってことなんでしょう。

ブリュンヒルデ

ゲルマンの英雄譚に登場する女性のことらしいです。

他にもいろいろありましたが説明が多すぎるので書けません。

恐らく本作では北欧神話の盾乙女であるブリュンヒルデのことではないかなと思います。

では内容の感想にはいっていきましょう。

非常に暗い話ですね。

題名からある程度察せられたとは言え、冒頭で主人公がヒロインの胸刺してるし、その後早速ヒロイン死んでるし、生きてたと思ったら薬がないと死んじゃうし、最後には敵に切られちゃってるし!

さらに主人公サイドの魔法使いの少女たちは第一巻で皆虫の息です。

強い力の代償が生命に関与しているのはよくある話ですが、この作品今度どれだけの登場人物が死ぬのでしょうか。

きっと死ぬ登場人物にはそれぞれ壮絶な過去があり、死ぬときにそこらへんが明かされて泣かされるんでしょう。

今から気が重いですね…。

主人公は特に身体的能力はなさそうですが、瞬間記憶能力者で見たことは一瞬で覚えて忘れません。

あとは恐らくすごい頭がキレると思います。

身体能力や戦闘能力の高いヒロインに参謀役の主人公という結構鉄板な構成ですね。

今後の主人公の成長に期待が持てます。

そして今作に出てくるヒロイン達ですが、皆生きることに一生懸命で健気ですね。

能力も敵側に比べて弱いらしく主人公の機転で相手に勝っていくのかなと思います。

恐らくメインヒロインである寧子は記憶が消えているせいか精神年齢が低く、行動が可愛らしいです。

国語の教科書の漢字が読めなくて呪文を唱えてる場面は笑わせてもらいました。

予知能力者の佳奈は全身不随にもかかわらず気が強く口汚いのですがきっと自身の弱さの裏返しなのかなと思います。

そして会話の端々から友達想いであることも伺えます。

なんか死にそうな気配がプンプンしてて嫌ですが…。

最後に学校への潜入や、工場への潜入を助けてくれたカズミはがめつい性格ですが、死にそうな状況を相手に悟らせない気丈な性格でもあるみたいですね。

第一巻から登場人物たちが死にそうな設定が沢山出てきましたがまだまだ伏線や謎が残っています。

これから主人公である良太がどう魔法使いの少女たちと関わりあい成長して、寧子との関係がどうなるか楽しんで読んでいきたいと思います。

ということで第一巻の感想を終わりたいと思います。

ではまたノシ